【C】

cavitation
(キャビテーション:空洞現象)

液体の媒質中に音波を照射したとき、音圧のピーク値が静圧より大きいと、音圧が負圧になる半周期に液体中に溶けていた気体が気泡として発生(気体キャビテーション)、あるいは液体自身の気化による気泡発生(真性キャビテーション)が起こります。次の半周期で音圧が静圧を越えるまでの間に、気泡(空洞)が消滅するとき局所的に著しい高圧(数千気圧)が発生し、空洞周囲の液体分子が空洞の中心に向かい突進し、互いに衝突するので強い衝撃波が発生します。この現象をキャビテーションと呼び、液体中の気体含有量が多く、音波の周波数が低く、音波強度が大きい程、キャビテーションは起こりやすくなります。超音波診断装置の超音波強度ではキャビテーションは発生しないとされています。

color doppler method
(カラードプラ法)

超音波カラードプラの原理はMTI(Mooving Target Indicator)を応用したものです。生体内にバースト波を発射し、これが反射体で反射し戻ってきます。次にもう一回、時間冲をおいてバースト波を発射させます。このとき、生体内で動きのない反射体からの反射エコーは振幅と位相がほとんど変化していませんが、動きのあるもの(心臓や血流中の赤血球など)からの反射エコーは冲間に位置が変化しているため位相がずれることになります。したがって、1回目の反射エコーと2回目の反射エコーを減算すれば、動きのない反射体からの信号は「ゼロ」になり、動きのある反射体からの信号の差は残ることになります。

coupling medium
(カップリングメディア)(伝達媒質:Contact Medium)

探触子と被検体との間に入れて超音波の伝搬をよくする物質をいいます。探触子の先端につけて使用する超音波カプラもカップリングメディアの一種です。

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