組織学
(上腹部編)

【脾臓】

腹腔の左上腹部にあります。主に血液の免疫学的な濾過器として働きます。脾門以外は漿膜(腹膜)で包まれ、その下の組織自体を覆っている被膜(結合組織性の繊維膜)は内部に向かって多くの脾柱を作っています。脾門から入り込んだ脾柱は血管、神経が出入りするため特に太くなっています。実質(脾髄)は多量の赤血球を含む赤脾髄と、リンパ組織の白脾髄(リンパ小節)からなり、中心動脈がみられます。このように血管系は組織の構造と関係が深いのです。
血液が脾臓の中を通り抜ける間に血液の浄化、老廃赤血球の処理、リンパ球産生(抗体産生)などが行われます。
超音波検査では脾臓は肺や肋骨の影になったりして見え難いことがしばしばあります。また、計測法もいくつかあるため各施設で統一された方法を用いると良いでしょう。

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